夏のオススメフィルター NDフィルター

人間の眼では見ることのできない幻想的な情景を表現できる、魔法の一枚がNDフィルター。
NDフィルターを使いこなして、あなただけの神秘的な世界で夏のひと時を楽しんでみては・・?

国際フィルターフォトコンテスト2011-2012佳作作品
「白糸の滝」中根英治様(日本) NDフィルター使用

IFPC2015入選
「夢幻世界」蛭田眞志様(日本)

IFPC2011-2012佳作
「風のセレナーデ」倉岡銀四郎様(日本)

IFPC2008-2009入選
「老街大喜时」顾益民様(中国)

IFPC2014佳作
「議事堂の佇まい」田中匠様(チェコ)

▼ NDフィルターの濃度で表現できることが変わる

NDフィルターにはそれぞれ濃度があり、濃度によって写真で表現できることが異なります。
>滝の画像をクリックするとフィルター濃度が切り替わります


  • NDフィルターなし

  • ND8あり

  • NDフィルターなし

  • ND100あり

  • NDフィルターなし

  • ND200あり

  • NDフィルターなし

  • ND500あり

  • NDフィルターなし

  • ND1000あり

▼ NDフィルターなしで、スローシャッターで写真が白くなった露出オーバー!?

明るい場所で、NDフィルターを使わずに無理にシャッター速度を遅くすると露出オーバーで写真は白く飛んでしまいます。
光を弱めるNDフィルターを使用することで、シャッター速度を遅くしても露出オーバーで写真が白くなるのを防ぐことができるのです。


NDフィルターなし・スローシャッターで撮影

▼ NDフィルターは本当に必要?フィルターなしで、絞り込んだら?

NDフィルターは本当に必要でしょうか。
フィルターなどなくても、絞り値を大きくすれば、シャッター速度をある程度遅くすることは可能なはずです。ところが、絞り値を大きくして絞り込むと画質が低下してしまうという大きなデメリットがあります。
赤枠部分に着目して絞り値をF8とF22で撮影した場合を比べてみます。


赤枠部分を拡大して見てみましょう ↓

絞り値:F8
シャープな写り

絞り値:F22
ちょっとぼわんとしている

F22はF8に比べて画質が低下しているのがお分かりになるでしょうか?
つまり、高画質を保つ為には、絞り込みすぎないことがコツ!絞りを必要以上に絞り込まずにスローシャッターにするにはNDフィルターが必須!!

▼ NDフィルターの使い方 基本的な操作方法

  1. 三脚に固定
  2. カメラの設定
    ISO感度:ISO100、ISO200など一番低いベース感度に設定。
    ホワイトバランス:「オート」よりも、「晴天」など撮影状況に合わせて固定した方がニュートラルな色味になります。
    露出モード:「絞り優先オート」、「マニュアル露出」のいずれかに設定。
  3. 構図・ピントを決める
    暗い場所や高濃度のNDでは、フィルターをつけたままピント合わせができません。その場合、フィルターを装着する前に構図・ピント合わせをします。オートフォーカスでピントを合わせた後、フォーカスはマニュアルに切り替えてピント位置が変わらないようにします。
    ※明るい場所やND16くらいまでの濃度の場合、NDをつけたままオートフォーカスで撮影できます。
  4. NDフィルターをつけて撮影
    NDフィルターをレンズに取りつけ、シャッターを切ります
    (手ブレ防止のため、レリーズの使用を推奨します)。
  5. 必要に応じて露出を変えて撮影
    撮影画像を見て、自分の思った通りの動感表現になるまで、シャッター速度や絞りを変更して撮ります。必要に応じて、露出補正で明るくしたり、暗くしたり調整してください。

1.三脚でブレを防ぐ

2.一番低いISO感度に

3.ピントを合わせる

4.フィルターをつける

5.露出補正

基本的な操作方法を踏まえて、夏の風物詩「花火」をNDフィルターを使って
撮影してみましょう!!

★ 用意するもの


ND4使用時の作例 /撮影:井上真也

■ 手順

  1. カメラの露出を「マニュアル」にする
  2. 絞りをF11にする
  3. シャッタースピードをBulb(バルブ)にする
  4. 花火が上がり始めたら、すぐに撮らずに構図を決めてAFで「ピント合わせ」だけをする
  5. ピントをAF → MFにして固定する
  6. ND4フィルターをつける
  7. リモートコードをつける
  8. 花火の上がる「ヒュー」音でシャッターを押し、花火が開いたらシャッターを離す
  9. 画像をチェックして
    明るい → F16に
    暗い → F8にして撮影を続け、ベストショットを撮影しましょう!

◆ NDフィルターなし ※色が白く飛んでしまっている

◆ ND4あり ※色が鮮やかに表現されている
◆ ND8あり
   
ND4・ND8使用時の作例 /撮影:井上真也

▼ NDフィルター 商品ラインナップ