被写体に極限まで寄れる超望遠レンズ OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS レビュー
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ようやく長かった梅雨が明け、待ってましたとばかりの蝉しぐれに連日続くうだるような暑い夏。
そんな中、先日発表されたばかりのオリンパス 『M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS』レンズをお借りすることができました。
『M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS』は、マイクロフォーサーズシステム規格に準拠した200〜800mm相当(※1)をカバーする超望遠性能と小型軽量を両立した高性能なズームレンズです。別売の2倍テレコンバーター MC-20を使用すれば、最大1600mm相当(※1)の驚異的な超望遠撮影が可能となります。
(※1) 35mm判換算
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気合いを入れて、撮影したいシチュエーションを考えてみました。
1. 昆虫をテレマクロ撮影したい
2. かっこいい猛禽類を撮影したい
3. 動物をアップにして撮りたい
この希望を叶えるにはやっぱり動物園でしょ!
ということで、真夏の太陽がジリジリと照りつける中、熱中症対策をして多摩動物公園へ出発です。
カメラは E-M1 Mark IIIを使用しています。
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多摩動物公園
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アジア園・オーストラリア園・アフリカ園・昆虫生態園の4つのエリアがある、50haを超える豊かな自然が多く残った動物園です。
動物をできるだけ自由な姿で展示するために、檻のかわりに壕で仕切るようにし、広い放飼場に放養形式で展示をしています。
現在飼育している動物は、300種を超えます。
機材が重くて、重い水筒を持って歩くのも大変という方でも
多摩動物公園は、休憩場所や水分補給ができる自動販売機が何箇所も設置されているので
ソーシャルディスタンスを守りながら十分楽しめるスポットとなっています。
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■昆虫生態園
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昆虫生態園の中では、一年を通して色とりどりの蝶が舞っており、その中を散策できるという施設です。
蝶を撮るぞ!と思ってきたものの・・・施設の周りにはトンボが!!当然撮影タイムの始まりです。 -
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さすが、超望遠ズームレンズは違います。そして手持ち撮影でもブレません。
なかなか止まってくれないトンボでも、肉眼で見るよりずっと近くに捉えることができました。 -
お次は蝶の温室(←本命)です。一歩中に入ると、そこは約1400匹もの蝶が縦横無尽に飛び回る世界。
と、撮り放題なんですけど・・・カメラを構えて、ズームを合わせて、シャッターを押そうとしたその瞬間、
あ・・・飛んで行っちゃった(TT)ヒラヒラと、まるで蝶にからかわれているみたいです。
そんなことを繰り返しながら、やっと撮れたこの一枚! -
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鮮やかなブルーの羽根が美しいアオタテハモドキ。
こうやって後から見てみると、もっと寄っておけば良かったと後悔です。
でもこの時は、羽根を広げた瞬間を撮るのに必死でした。
蝶が逃げないギリギリの距離でじ〜っとシャッターチャンスを待つのが正解なんでしょうね。
かなり長いこと滞在しましたが、温室の中をギラギラと太陽光が入り、熱中症になりそうだったので次へ向かいます。
撮影に夢中になっていると、滝のような汗を流していても気づかないものですね。
暑い夏の撮影では、こまめの水分補給も忘れずに。
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■アフリカ園
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ライオン、キリン、シマウマ、アフリカゾウ、チンパンジーなどの動物が、群れをなしてくらしています。
あいにく工事中につき、ライオンの展示は休止中でしたが、チーターにフラミンゴ、ペリカンを撮影してきました。 -
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あ、これはアオサギです。各地の水辺で見られる野鳥です(^^;
人慣れしているため、シャターチャンスが狙いやすく、ちょうど逆光になり美しく撮影できました。
手持ちでこれだけ近くに寄ってもぶれないって凄いですね。
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■アジア園
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ニホンコウノトリやタヌキなど日本産の動物はもとより、トラ、ユキヒョウ、レッサーパンダなど、アジア各地の動物に出会えます。
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そして、ここアジア園には鋭い眼光がかっこいい猛禽類もいるんです。
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ん〜〜、かっこいい!でも、みんなちょっとおねむモードのようで、置物のように動きません(--;)
そこで、オオワシをモデルに手振れ補正ONとOFFの比較をしてみました! -
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違いがわかりますか?
手振れ補正をOFFにすることはあまり無いと思いますが、
カメラとレンズの手振れ補正をOFFにすると、中央に合わせてシャッターを切っても、右に寄ってしまいました。
私の腕が未熟すぎるせいかもしれませんが、手振れ補正はかなり効いていることがお判りいただけたでしょうか?
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愁いを帯びた眼差し・・・ボルネオ島生まれののキューさん(オランウータン オス 推定51歳)です。
超望遠ズームレンズで顔をアップにすると、人間味溢れた姿にプラスして、こんな表情だったのかとますます親近感が湧いてきます。
一体、どんなことを考えているんでしょうね(^^)
時間帯が遅かったので、残念ながらオランウータンのスカイウォークを見ることができませんでした。
超望遠ズームレンズがあれば、きっと間近で見るようにオラウータンが渡ってる姿を撮影できるはずです。
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■まとめ
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子供たちが大きくなってから疎遠になっていた動物園でしたが、カメラを手にして大人遠足もいいものですね。
今回使用した望遠ズームレンズ1本あれば、一日楽しめそうです。
何度来ても違った写真が撮れる動物園。次回こそは、キレッキレの写真を撮ってやる!
写真ってこれだからやめられない・・・
女性でも、200-800mm相当(35mm判換算)の撮影が手軽に楽しめる小型・軽量超望遠ズームレンズは動物園での撮影におすすめです。
初心者から上級者まで楽しめる超望遠ズームレンズで、瞬間を捉える喜びをあなたも味わってみませんか? -
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動かない猛禽類を撮影中・・・飛んでる鳥も撮影したいのですが、まだまだ腕が足りませんね。
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おまけ・・・月だってこんなに綺麗に撮影できちゃいますよ。もちろん、手持ちでクレーターまでクッキリ!
いつもは標準ズームで撮っていた光景も、超望遠ズームレンズで撮影してみると一味違った写真撮影ができるはず。
このレンズでしか撮れない世界・・・
『OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS』でまた一歩違った世界を撮影してみましょう。