後悔しないために「UPS(無停電電源装置)」で転ばぬ先の杖を!


  • 一般家庭において、写真やビデオ、テレビ番組など、現在はデジタルデータで保存する機会が増えています。特に大切に保存しておきたい写真やビデオなどの思い出データは増える一方で減ることはありません。さらに、機器の性能や画質が上がるにつれて、データ量は大きくなっていく傾向にあり、家庭で取り扱うデータ量は増加の一途をたどっています。また法人様においても、顧客情報やマイナンバー制度の採用など、紛失・流出してはいけないデータも増える一方です。
    落雷による停電などで急に電力がシャットアウトされてしまった場合、それらの保存されているデータはどうなるでしょうか。落雷、停電は不意におとずれます。「データが壊れて使い物にならなくなってしまった」ということがないように、UPS(無停電電源装置)で事前に対策しておきましょう。



  • 停電時「PCデータの損失」は9割の心配事に・・・。


  • シュナイダーエレクトリックは、2012年12月5〜6日の期間、全国20〜59歳のデザイナー・クリエイターの男女100人を対象に、PCや周辺機器の電気保護対策に関する意識調査を行いました。
    落雷など自然災害時時に機器の電気を保護する対策をとっている人は全体の約17%で、約75%の人は何も対策をとっていないと回答しており、危機感を持ちながらも、実際に備えができていない人が多いことが判明しました。


  • 主な電源トラブル



  • 【サージ/スパイク】
    瞬間的に過電圧になる状態のことで、過電圧状態がミリ秒程度と長めのものは「サージ」、ナノ秒からマイクロナノ秒程度の短いものは「スパイク」と呼ばれます。送電網への落雷で発生する「雷サージ」は、パソコンをはじめとするさまざまな家電製品に故障をもたらします。

    【ノイズ】
    商用電源の正弦波を乱す現象です。要因はさまざまで、例としては落雷のほか、電子機器のスイッチのオン/オフ、発電機/無線送信機/産業用機器の使用などがあります。ノイズもパソコンや家電類の故障の原因になります。

    【瞬停/電圧降下】
    サージやスパイクとは反対に、瞬間的に電圧が停止または降下する現象が「瞬停」「電圧降下」です。瞬停は、送電網の切り替え時などに発生することがあり、電圧降下は、同じ配線につながれた機器が大きな電力を使用するときに生じます。家庭では、電子レンジやエアコン、ヘアドライヤーなどの電源を入れたときに生じるケースが多いです。

    【停電】
    電力供給が停止することです。自然災害や事故による送電網の損傷のほか、屋内配線の断線、電力容量オーバーによるブレーカー落ちなど、実にさまざまな原因で生じます。近年では、ゲリラ豪雨によって広域停電が生じるケースが急激に増加しています。



  • 「UPS」とは?


  • UPSとは、「Uninterruptible Power Supply」の略で、日本語では「無停電電源装置」と訳します。コンピューター機器には、商用電源(AC電源ともいい、電力会社が供給し壁などのコンセントから供給される電力のことを指します)が必要です。UPSは、停電などの電源障害が発生した際に、安全に機器をシャットダウンするためのバックアップ電源を供給し、コンピューターなどの機器のデータ損失やハードディスクの破損を防ぐ装置です。


  • UPSの必要性


  • 停電、瞬低(瞬時電圧低下)、電圧変動などのさまざまな電源トラブルによりシステムがダウンすると、データ損失、ファイル破壊、ダウンタイムなどのシステム障害が生じ、復旧には莫大な時間と費用を要します。それを回避できるのがUPSです。非常時にUPSに接続された機器に電力を供給、急なシャットダウンによるデータの破損を防ぎます。



  • UPSの種類



  • 常時インバーター(オンライン)方式


  • 常時インバーター方式の回路には、2つのインバーターが存在します。通常稼動時はAC(交流電流)をインバーター経由でDC(直流電流)に変換し、再度インバーターを介してACに変換してから負荷機器に電力を供給します。
    常時インバーター方式のUPSは、ビジネスに利用するIT機器が設置されるサーバールームなど、電源異常による機器の停止は可能な限り避けなければならない環境に適しています。


  • ラインインタラクティブ方式


  • シュナイダーエレクトリックがUPS業界にはじめて紹介した運転方式で、常時商用方式と常時インバーター方式の中間レベルに位置します。常時インバーター方式に比べ価格や容量は手頃ですが、切り替え時間は数ミリ秒となっており、よほどミッションクリティカルなシステムでない限り十分な性能を備えていますので、小規模のサーバーを設置したオフィスに適しています。


  • 常時商用(オフライン)方式


  • ポイントとなるのが回路における切替スイッチの位置で、常時商用方式ではこの切替スイッチを基点とし、通常時はそのままACを負荷(バックアップしている接続機器)に出力します。電源障害時このスイッチが切り替わり、バッテリーから負荷に電力が供給されます。
    常時商用方式では、通常時にはAC電源が直接機器へとつながれるためロスを最小限に抑えられます。そのため、ブレーカーが落ちるなど万一の際に、機器を異常シャットダウンから守るという限定的な用途での使用がメインになるため、一般のご家庭やSOHOなど小規模オフィスにおすすめです。


  • ムラウチドットコムおすすめUPS


  • ここでは、オフィスや一般のご家庭、SOHOなどの小規模オフィスや個人商店に向けた、ラインインタラクティブ方式と常時商用方式のUPSをご紹介いたします。