静電気対策の必要性
現場での火災や爆発、半導体の回路破壊など、小さな静電気から大きな災害・事故につながることがあります。
静電気が起こりにくい環境をつくると同時に静電気対策用手袋を着用し、十分な対策を行ってください。
静電気が起こりやすい素材の手袋を使用すると…
静電気放電による事故の原因になることがあります。
気付かないうちに製品にダメージを与え、製品不良の原因になることがあります。
静電気でガス爆発?
引火性の高い物質が充満している室内では、静電気(火花)放電が着火源になることがしばしばあります。わずか10cm角のプラスチック板の帯電でガス爆発が起こった例もあります。
タンカーの爆発事故、火薬・化学薬品工場の爆発事故、塗装工場の火災、建設作業現場(石綿除去作業・解体作業など)での粉塵爆発事故など、静電気が原因で大きな事故につながりかねません。
また、精密機械の作業現場では放電により短時間に大電流が流れると、微細な構造をもつIC回路が耐えられなくなり破壊・劣化を起こすこともあります。
静電気に対し、適切な対策を取っておくことが大切です。
静電気に強い現場をつくるためにしておきたいこと
(1)室内の湿度を60%以上に保ち、静電気が起こりにくい環境をつくる
(2)アースを確実にとり、発生した電気が溜まらないようにする
(3)静電気対策性能のある手袋やウエア・シューズ・マットなどを活用する
ショーワグローブの静電気対策用手袋がトラブルの改善に役立ちます。
重作業向けには、裏布に導電糸を編み込み、樹脂部分には静電気を逃しやすい特殊配合塩化ビニールを採用、 耐油性にも優れた「制電ビニローブ」がおすすめです。
低発塵タイプでは制電シリーズ、制電ラインシリーズ、ESDシリーズと「制電ウレタンパーム手袋」がおすすめです。
制電シリーズは導電糸のみで編み上げた静電気対策用手袋で、「制電フィット手袋」はスベリ止めなし、「制電トップフィット手袋」は指先スベリ止めつき、「制電パームフィット手袋」は手のひらスベリ止めつきです。
制電ラインシリーズは指全体を導電糸のみで編み上げた静電気対策手袋で、「制電ラインフィット手袋」はスベリ止めなし、「制電ライントップ手袋」は指先スベリ止めつき、「制電ラインパーム手袋」は手のひらスベリ止めつきです。
ESDシリーズはカーボンを練り込んだ導電性繊維を用いた静電気対策用手袋で、「ESDプロテクトトップ手袋」は指先スベリ止めつき、「ESDプロテクトパーム手袋」は手のひらスベリ止めつきです。
「制電ウレタンパーム手袋」は、導電性をプラスした発泡ポリウレタンをシームレス編み手袋の手のひらにコーティングしたものです。
クリーンルーム対応タイプでは、帯電防止効果のある全長28cmのニトリルゴム製、イオンコンタミネーション(イオン性不純物)の少ない「ニトリルスタット」がおすすめです。
制電フィット手袋 No.A0100(準備中)
1双入
ESDプロテクトトップ手袋 No.A0612(準備中)
1双入
発塵対策の必要性
精密部品を扱う作業現場やクリーンな環境下では、微細なホコリ(発塵)さえも大敵に。
ホコリの発生源を特定し、作業ウエア・手袋にも気を配らなければなりません。なかでも手袋は慎重に選びたいもの。
作業環境に適した発塵対策用手袋を使用しましょう。
発塵対策されていない手袋を使うと…
短繊維でつくられた軍手やスムスなどは糸くずが抜けやすく、発塵の原因となります。
溶着部分の弱い溶着手袋を使用すると、気付かぬ間にエアリーク(空気もれ)が発生し、その部分から発塵することがあります。
パウダー付きのディスポーザブル手袋は、パウダーが製品に付着することがあります。
ホコリが原因で不良品に?
精密部品の製造現場では、目に見えないようなホコリが製品に付着しただけでショートし、製品不良や誤作動を起こす場合があります。
塗装現場では、塗装面に繊維ホコリが付着すると、最初は目に見えないような小さなものでも、塗装することにより繊維ホコリの周囲に塗料が集まり、目立つようになります。
化粧品容器・食品容器・薬品容器などにホコリが付着し、異物混入の原因となる場合があります。
的確な発塵対策を講じ、トラブルを防ぎましょう。
発塵に強い現場をつくるためにしておきたいこと
(1)ダンボールや布巾など発塵源になるものがあれば除去する
(2)微粒子を「持ち込まない」「排除する」「発生させない」「堆積させない」の4原則を守り、クリーンな環境を維持する
(3)発塵対策性能のある手袋やウエアを着用する
ショーワグローブの発塵対策用手袋はホコリがもたらす製品不良対策にも有効です。
通気性手袋としては低発塵手袋シリーズがあり、これは長時間の作業でもムレにくい低発塵手袋です。
長繊維を採用しているため、手袋からのホコリや糸くずの発生を抑え、精密部品の組立や検査など、細かい作業に適しています。
「フィット手袋」はナイロン製シームレス手袋で、スベリ止めなし、「フィットロング手袋」はそのロングタイプです。
「パームフィット手袋」は手のひらスベリ止めつき、「パームフィットロング手袋」はそのロングタイプです、「被膜強化パームフィット手袋」は従来の2倍の強度を持つポリウレタンをコーティングして樹脂脱落を減少させており、「ニューパームフィット手袋」はダブルコーティングで摩耗強度が向上しています。
「トップフィット手袋」は指先スベリ止めつき、「パワーフィット手袋」は指先をダブルコーティングして強化しています。
オールコート手袋としては縫製手袋に特殊ポリウレタン樹脂をコーティングし、優れた低発塵性を実現して透湿性と防水性を兼ね備え、作業中のムレを軽減した「ナノテクリーンAC」と、クリーン洗浄を施した塩化ビニール製薄手タイプの「ニュー薄手」がおすすめです。
ディスポーザブル手袋としては、いずれもニトリルゴム製で、イオンコンタミネーション(イオン性不純物)の少ない「ニトリルスタット」や、全長28cmの極薄手「クリーンフレックス」、3種類から選べる「ニトリストシリーズ」がおすすめです。
パームフィット手袋 No.B0500
ホワイト 1双入
ブラック 1双入
ホワイト 10双入 簡易包装
ブルー 10双入 簡易包装(準備中)
トップフィット手袋 No.B0601
1双入
10双入 簡易包装
ナノテクリーンAC No.E0100
10双入
No.E0110
クリーンパック 10双入
ニトリルスタット No.B0120
パウダーフリー 100枚入
No.C0710
クリーンパック 100枚入
ニトリスト No.881/882/883
フィット No.881 100枚入(準備中)
タッチ No.882 100枚入
タフ No.883 100枚入
ニュー薄手 No.C0800(準備中)
クリーンパック 10双入
切創事故対策の必要性
鉄板やガラス、刃物などの鋭利なものを扱う現場では、扱い方を間違えると、切創事故が発生してしまう危険性があります。
作業環境や工具の取り扱いに十分注意するとともに、耐切創繊維の保護具を着用することにより、切創事故の防止につながります。
作業内容に適した耐切創手袋を選びましょう!
切創事故対策されていない手袋を使うと…
包丁・カッターなどの刃物を扱う際、切創事故につながることがあります。
ガラス・鉄板など鋭利なものを扱う際、切創事故につながることがあります。
基板・パネルなどエッジが立ったものを扱う際、切創事故や手袋からの発塵による製品不良につながることがあります。
労働災害(切創事故)の現状
厚生労働省発表によると、切創事故の要因とされる「切れ・こすれ」の事故は、全事故型の中では5番目に多く発生しています。
この「切れ・こすれ」は、実際には報告が挙げられていない「赤チン災害」として最も多い事故とされています。
起因物による「切れ・こすれ」の発生件数をみると、「人力機械工具等」「木材加工用機械」「一般動力機械」の3つが全体の約70%を占めています。
耐切創手袋を着用して、“手”の切創事故を防止しましょう!
※回転体を伴う作業には、手袋を使用しないでください。
ショーワグローブの切創事故対策用手袋が事故防止に役立ちます。
食肉のカットやスライサーのメンテナンスなど食品加工業の現場でご利用の場合には、衛生用ディスポーザブル手袋のインナーとして使えるコーティングなしのものがよいでしょう。
特に厳重な注意を必要とする作業には高い耐切創性能を持つ「ケミスター ワイヤーフィット」を、それ以外は作業性のよい「ケミスター フィット」をおすすめします。
ガラス基板やパネルの取扱いなど精密機械工業の現場でご利用の場合には、発塵が問題となるため低発塵タイプがよいでしょう。
特に切創事故の可能性の高い作業には「ケミスター パームFS」や「ケミスター パーム ブラック」を、それ以外はスベリ止めなしの「ケミスター フィット」、指先スベリ止めつきの「ケミスター フィンガー」、手のひらスベリ止めつきの「ケミスター パーム」、手のひらから手の甲まで全面スベリ止めつきの「ケミスター フルコート」をおすすめします。
鋭利な工具や部品を取扱う自動車産業・機械工業の現場でご利用の場合には、精密機械工業の現場のケースとほぼ同じく、「ケミスター パームFS」や「ケミスター パーム ブラック」、「ケミスター パーム」がよいでしょう。
鉄板やガラス板の持運びには、アラミド繊維(ケブラー®)を採用し手のひらを天然ゴムコーティングした「GP-KV1」や、同じくアラミド繊維(ケブラー®)を採用し手のひらをニトリルゴムでコーティングした「GP-KV2R」をおすすめします。
手袋でカバーしきれない手首は「ケミスター リストバンド」で守れます。
※ケブラー®はE.I.Dupont社の登録商標です。
油との接触がある加工作業では、耐油性に優れた「KV660」をご利用ください。
梱包・開梱作業などでカッターナイフをよく使う倉庫・運輸業の現場では、高いグリップ力と耐切創性を兼ね備え、薄暗い場所でも視認性の高い蛍光イエローの「S-TEX GP-1」や、同じくグリップ力と耐切創性の高い「GP-KV1」をおすすめします。
ピッキング作業などでも紙や梱包材の端でケガをしてしまうことがありますので、このような場面では「ケミスター パームFS」があると安心です。
金属加工やガラス加工業での鉄板やガラス板の持運びには、素材に油や薬品が付着している場合が多くありますので、耐油性・耐薬品性に優れたニトリルゴムコーティングの「S-TEX GP-1」や「GP-KV2R」をおすすめします。
油や薬品の付着がなく、作業性を重視したい場合には発泡ポリウレタンコーティングの「ケミスター パームFS」をお使いください。
手袋でカバーしきれない手首は「ケミスター リストバンド」で守れます。
土木・建築業の現場では作業中に鋭利な危険物を取り除けるような場面もあるでしょう。
そのような場合は高い耐切創性能を持ち、なおかつ高い視認性を持つ蛍光イエローの「S-TEX GP-1」や「S-TEX GP-2」をおすすめします。
油に接する場合には耐油性に優れた「KV660」をご利用ください。
※表中の耐切創レベルはCE EN388(CE規格中の安全保護具機械的物性試験方法)に準じています。
作業内容によっては強度が満たない場合がありますので、事前に十分ご確認の上、ご使用ください。
ケミスター ワイヤーフィット No.521
耐切創レベル:5
1双入
ケミスター パームFS No.544(準備中)
耐切創レベル:3 低発塵タイプ
10双入
ケミスター パーム No.540
耐切創レベル:2 低発塵タイプ
1双入
ケミスター フィンガー No.530(準備中)
耐切創レベル:2 低発塵タイプ
1双入
ケミスター リストバンド 10枚入 DS-015(準備中)
耐切創レベル:3 低発塵タイプ
GP-KV2R(準備中)
耐切創レベル:4
1双入
S-TEX GP-1
耐切創レベル:4
1双入
ケミスター フィット No.520(準備中)
耐切創レベル:2 低発塵タイプ
1双入
ケミスター パーム ブラック No.541
耐切創レベル:3 低発塵タイプ
1双入
ケミスター フルコート No.550
耐切創レベル:2 低発塵タイプ
10双入
ケミスター フィット No.520(準備中)
耐切創レベル:2 低発塵タイプ
1双入
GP-KV1(準備中)
耐切創レベル:4
1双入
KV660(準備中)
耐切創レベル:3
1双入
S-TEX GP-2
耐切創レベル:4
1双入
高温・低温対策の必要性
高温・低温の物体はいずれも熱さや冷たさによって直接触れ続けることが難しく、ひどい場合は熱傷や凍傷で手にダメージを受けてしまいます。
なんとか高温や低温の物体を常温の物体と同じように取扱おうとする工夫こそが、手袋の始まりだったかもしれません。
手袋は素手を何らかの素材で覆いますので、その基本的性能として熱さや冷たさに耐性を持っていますが、業務として安全性を考えれば耐熱専用の手袋が必要です。
高温・低温対策がされていない手袋を使うと…
耐熱性能が足りずにケガにつながることがあります。
安心感がなく過度の緊張からミスが多発する可能性があります。
熱さや冷たさにより集中力を乱され作業効率が低下することもあります。
ショーワグローブの高温・低温対策用手袋がしっかり断熱します。
高温の物体を扱う現場では「耐熱手袋」をお使いください。
T150は150℃まで、T200は手のひら200℃、手の甲150℃までの高温に耐えられます。
屋外作業で肌寒さを感じる頃には軽防寒の「フリースグリップ」をご利用ください。
冬の屋外作業や冷凍倉庫などでの作業には「防寒テムレス」や、油に触れる場合には「耐油ホカローブ」、「耐油ボア防寒」をおすすめします。
インナー手袋、あるいはインナーグローブという種類の手袋をご存知ですか?
名前の通り、手袋の下に装着する手袋、手袋の下着です。
吸湿性の高く手袋内でのムレを防ぐので、これをつけることでより快適に作業できます。
集中力を要求されるプロの現場には、ディスポーザブル手袋とあわせて置いておきたいアイテムですね。
スタンダードな「インナー手袋」は高吸放湿性ナイロン繊維キュープ®を採用し、快適さがさらに向上、通常のナイロン繊維を用いた「ナイロンインナー手袋」は2通りのサイズをラインナップ、細かい作業などで指先感覚が特に重要な場合には「指切りインナー手袋」をご利用ください。
また、綿100%の「下ばき手袋」もございます。
※キュープ®は東レ株式会社の登録商標です。
手袋にもいろいろとあるんです。
手袋には形状によりオールコート手袋(全面樹脂コーティングの手袋)・ディスポーザブル手袋(使い切り手袋)・通気性手袋(背面などに樹脂コーティングせずに通気する繊維部分を残した手袋)・革手袋(残念ながらショーワグローブではラインナップがありません)に分かれ、さらにそれぞれの中でも素材の違いなどで細かく分類されます。
形状による違いは視覚的に理解しやすいと思いますが、素材の違いはなかなかわかりにくいものです。
手袋の種類や素材の特徴・適正についてショーワグローブのwebサイトでまとめられていますので、ご一読いただくと今後の手袋選びの際にお役に立てるのではないかと思います。
よくいただく質問についてその答えをまとめました。
Q.塩化ビニール製品を調理に使っても大丈夫?
A.調理用には使用しないでください。
油脂及び脂肪性食品の調理に関しては、これらの食品との接触により手袋中の可塑剤成分が溶出してしまうため、ご使用を避けてください。
調理以外の食器洗いなどには、ご使用いただけます。
※調理用を目的とした塩化ビニール製品は除きます。
Q.漂泊しても大丈夫?
A.樹脂コーティングしている手袋に関しては劣化するおそれがあるため、漂白剤のご使用を避けてください。
洗剤をご使用の際は、中性洗剤をおすすめいたします。
Q.手袋を数える単位は?
A.左右ペアで数える場合は「双(そう)」という単位を用います。
ペアで数えない場合は、「枚」や「本」を用います。
ここでご紹介したほかにも、まだまだいろいろな手袋があります。
食品加工からお掃除・介護まで、衛生面が気になる昨今ではディスポーザブル手袋(使い切り手袋)が人気です。
その名のとおり何にでもお手軽に使える「お手軽手袋」や、薄手だから指先感覚を活かせる「ビニール極薄手」、「シルキーポリプロ手袋」などが特に人気が高いです。
ディスポーザブル手袋以外では「ビニローブシリーズ」や「ハイロンシリーズ」などが作業用手袋として根強い人気があります。
家事から庭のお手入れまで幅広く使える「ナイスハンドシリーズ」も大変好評です。
ぜひお気に入りの手袋をムラウチドットコムで見つけてください。