ワインディングマシーンをご存知ですか?


  • 現在着用されている腕時計は「クオーツ時計」や「電波時計」が主流ですが、複雑な機構のメカニカルな部分が工芸品としての趣もあり、
    愛好家を魅了してやまない「機械式(メカニカル)時計」も、根強い人気があります。
    機械式時計の中でも、毎日身につけていれば、手でゼンマイを巻き上げなくとも動き続けてくれるというメリットを持つ「自動巻き時計」は、
    電池交換も不要で、ゼンマイが巻き上がっている限り、急に時計が止まることもありません。
    しかし、複数所有されていたり、着用している時間が短く、ゼンマイの巻き上げが足りず止まっていたり、
    長期間時計が止まっていたことで、動作しにくくなっていませんか?
    そこで、『ワインディングマシーン』を定期的に使用して、自動巻き時計のゼンマイの巻き上げとメンテナンスを行いましょう。


  • ワインディングマシーンとは?



  • 自動巻き時計は毎日身につけていれば、手でゼンマイを巻き上げなくとも動き続けてくれるというメリットを持ちます。
    しかし、週末は時計を外したり、時計を何本も所有していて、毎日同じものを身につけない方や、自動巻き時計を毎日使わない方、
    装着していても、デスクワークなどであまり動かない方など、1日の駆動時間が少なく時計が止まってしまうこともしばしばあるのではないでしょうか。
    一度時計が止まるとリューズでゼンマイを巻き上げなくてはいけないだけでなく、時刻やカレンダーも修正しなくてはなりません。
    自動巻き時計のムーブメントは非常にデリケートな精密機械です。
    機械内部には潤滑油を使用しているので、時計を止めたままだと重力で 時計内部に潤滑油が貯まります。
    長期作動させていない時計を急に作動させた場合は、ムーブメント内部のギヤなどに悪影響を及ぼす恐れがあり、
    潤滑油が文字盤にシミや裏蓋などの防水パッキンの寿命を縮めてしまいます。

    『ワインディングマシーン』は、『ワインダー』『ウォッチワインダー』とも呼ばれ、
    元々は時計メーカーや時計店が修理・メンテナンスをした後の最終検査で用いていたプロのためのマシーンでした。
    使い方は腕時計をセットしてスイッチを押すだけ。
    すると、スイングや回転でローターに振動を与え、ゼンマイを巻き上げてくれます。
    自動巻き時計の人気に火が付いた2000年になり、一般にも普及し、多くの時計オーナーに受け入れられています。

    ※自動巻き時計
    機械式腕時計(メカニカルウォッチ)で、着用して腕を動かすことで時計を着けた腕の動きに合わせて半円状のおもり(ローター)が回転し、歯車などに伝達して自動的にゼンマイが巻かれるよう設計された腕時計。
    定期的にゼンマイを巻く必要がある手巻き腕時計に比べ、着用しているだけで巻き上げが完了するため手間がかかりません。
    また、電池を動力とするクオーツ式と違い、電池交換が不要。定期的に着用していれば、急に電池が切れて動かなくなってしまうということもありませんが、逆に着用せずにずっと置いておくと止まってしまいます。


  • ワインディングマシーンの主な種類



  • ワインディングマシーンは、1本のみ時計をセットするタイプ、2本以上の時計を同時にセットできるタイプ、巻き上げスペースのみならず、数本の時計を収納ができて、おしゃれな収納ケースとしても使えるタイプなどがあります。
    ケース素材もウッドケースからプラスチック・樹脂性など様々で、インテリアのアクセントとなるようなデザインやシックなデザインもあります。

    動作プログラムは「時計回り」か「反時計回り」どちらか一方にのみ動くのが一般的ですが、両方向に回転するタイプもあります。
    動力部のモーターによって動作音への影響が大きくなりますが、マブチモーター社製のワインディングマシーンは静かなことに定評があります。
    ワインディングマシーン本体にはモーターが使用されているため、自動巻き機械時計の動作に影響する磁気が心配されますが、モーター本体にも磁気シールドを施していますので影響は少ないと言われています。(※アンティーク時計や耐磁機能が無い時計は帯磁する可能性があります。)

    主にゼンマイの巻き上げがメイン機能ですが、時計の他に指輪やカフスボタンなどのアクセサリーと一緒に収納ができたり、お持ちの時計の彩りをより強調できるディスプレイとしての側面を持つワインディングマシーンも楽しいと思います。


  • ワインディングマシーンの使い方



  • ワインディングマシーンの使い方は、先述の通り腕時計をワインディングマシーン内のターンテーブルにセットして、スイッチを押すだけです。
    セッティングの際は時計と台座の間に隙間があると回転している最中にずれてしまうので、しっかりと密着させます。
    ワインダーの回転プログラムは、時計回り・反時計回り・両方向回転など、ワインディングマシーンごとに機能があるので、お手持ちの時計の巻き上げ方式に合わせて選択します。

    ※ご注意※
    時計メーカー・ムーブメントの種類により、時計によっては一方向にしか巻けないものもあるので注意が必要です。
    代表的な高級腕時計、一部のアンティーク時計などの自動巻き機械時計にお使いの際は、お手持ちの腕時計の巻き上げ方向を必ずお調べください。
    また、オーバーホールをせず時計内部の油が切れかかっていたり、部品同士が摩耗している時計をワインダーにかけてしまうと、時計内部に負担がかかり故障の原因となってしまいます。


  • 自動巻き時計をご愛用されている方で、ゼンマイを巻く楽しさを味わいたい方や、1本を毎日身に着けている方はあまり実用性が少ないですが、
    ワインディングマシーンは時刻合わせやゼンマイを巻くわずらわしさを解消してくれるだけでなく、おしゃれなインテリアとしても活躍します。
    大切な腕時計のメンテナンス、オーバーホールの目安にお役立てください。


  • 個性的なデザイン、優秀な機能のおすすめワインディングマシーン!



  • 愛好家を魅了してやまない機械式(メカニカル)自動巻き時計!