手持ちで撮るはじめての野鳥撮影。オリンパス ミラーレス一眼カメラ OM-D E-M1X 実写レビュー

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  • 野鳥撮影って難しい、けど楽しい!!
    ついに、禁断の世界に足を踏み入れてしまいました。


  • というのは、いささか大げさかもしれませんが、はじめての野鳥撮影 です。
    野鳥って難しいんでしょ?ってずーーっと思ってました。
    今回は、「ファームアップしたOM-D E-M1Xがあるから大丈夫!初心者でも撮影できるから!」という甘いお誘いの言葉で、野鳥撮影に挑戦いたします。


  • E-M1Xよりさらに進化したミラーレスカメラ「OM SYSTEM OM-1」レビューはこちら


  • 1. 野鳥撮影におすすめのカメラ・レンズ


  • プロフェッショナルモデル ミラーレス一眼カメラ OLYMPUS OM-D E-M1Xに、2020年12月にファームウェアVer.2.0が追加されました。
    今回のファームウェアVer.2.0では鳥認識AFや動画RAWデータ出力に対応しています。
    はじめて聞いた『鳥認識AF』。これって野鳥撮影される方にはかなり嬉しいニュースですよね?


  • 野鳥撮影ってかなりハードルが高いイメージ。知ってはいけない禁断の世界のような気がする。
    バズーカーみたいなレンズと三脚でじーーっと待って撮影する方々を、たまに公園や野山でお見かけします。
    熟練した腕前と時間がなければ、到底野鳥撮影なんか無理でしょ。とあきらめていました。

    重いし、機材を揃えるのも大変だし、時間もかかる・・・私にはちょっとハードルが高い分野です。

    そんな私にとって、『鳥認識AF』という言葉はかなり魅力的。一体、どんな機能があるの??


  • 1-1.『鳥認識AF』について


  • ■カメラが自動的に鳥を検出し、ピントを合わせ続けるため、フレーミングに集中して撮影が可能。
    ■鳥の瞳・頭部・全身を自動検出・追尾。
    ■草木など障害物があるフィールドでも的確に鳥を検出。
    ■決定的瞬間を捉えるプロキャプチャーモードとの併用が可能。

    『鳥認識AF』の説明を読んでるだけで、ワクワクしてきます♪
    熟練されていない私でも、もしかしたら野鳥撮影できるかも!?と思わず期待しちゃいます(^^)

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  • OLYMPUS OM-D E-M1X Firmware Upgrad Ver. 2.0 「鳥認識AF」Youtube動画 ▼


  • 2. はじめての野鳥撮影 -都内の小鳥パラダイスにて-



  • はじめての野鳥撮影は2020年12月。冷え込みがいっそう厳しくなり、終わりかけの紅葉が美しい季節。
    撮影場所は、長閑で何度でも通いたくなる某公園。小鳥がたくさんいて、近くを流れる川には大型の鳥やカモが飛来してきます。野鳥の会では有名なスポットだそうです。


  • 『鳥認識AF、できるかな?』

  • 音にとても敏感な野鳥は、人の気配を感じるとすぐに飛んで行ってしまうからすごく気を遣います。
    足音を立てないように、そ〜っと静かに移動します。気配を消してじっと待っていると鳥たちが集まってきました。
    こちらの公園、とても小鳥が多いそうです。

    あ、キジバト発見!逃げないで逃げないで・・・と思いながらファインダーをのぞきます。

    おお!すごい認識してますよ。
    そして、キジバトの模様の美しさにも感動!パシャリ!

    はじめて撮影する野鳥の美しさ、可愛さに夢中でシャッターを切ります。


  • 静かに待っていると小道や木の枝にシジュウカラが1羽、2羽・・・次々と集まってきます。
    わ〜、可愛い!! 小さくて可愛い小鳥にテンションが上がりました。はじめての野鳥撮影、とっても楽しい♪

    可愛い鳥を撮影したい!逸る気持ちを抑えつつ、平常心を唱えながらファインダー越しに鳥を探しつづけます。
    「今だ!!」ってタイミングを見計ってつい興奮してシャッター押すと、あやうく手ブレしそうに・・・そんなときでも安心です。
    なんてったって、OM-D E-M1Xは、M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO との組み合わせで 5軸6段の手ぶれ補正効果と、鳥認識AFがあるんですから!

    そして、野鳥は天敵に見つからないように保護色なので、木々の間や枯れ葉の中だと見つけにくいですよね。そんなときでも、鳥認識があるから大丈夫!肉眼で見つからなくても、カメラが反応した白枠で遠くの小鳥も探しだせます。


  • キジバト・シジュウカラ・ツグミ・ハクセキレイ・バン・コゲラなど、たくさんの野鳥撮影が楽しめました。
    そして、「ピーーッ」という甲高い声の主、青い宝石とも呼ばれるカワワセミもいましたよ。
    残念ながら撮影できませんでしたが、はじめての野鳥撮影、充分に楽しめました。
    この面白さ、もうちょっと味わいたい。青いカワセミもカメラで捉えたい!ここからS上司の野鳥撮影へのスイッチが入ったのです。


  • 3. 野鳥撮影にハマりました。 -プロキャプチャーモードでカワセミを撮る-


  • 先日の撮影以来、野鳥撮影に熱を上げているS上司。『やっぱり青い宝石、カワセミを撮影したい!!』
    じつはムラウチドットコムの近くを流れる浅川では、何度かカワセミを目撃したことがあり、生息していることがわかっているのです。



  • カワセミいないなぁ・・・と諦めかけてるところに、有力な情報を持つ6人のご婦人方(女神!?)が現れました。
    「お兄さん、あそこにカワセミいるわよ・・・!」
    「いつもあそこに居るのよね〜」
    マジか・・・!?ほんとだ、居た!!
    さっそく『プロキャプチャーモード』に設定を変え、カワセミが飛び立つ瞬間を狙います。


  • プロキャプチャーモードを設定する


  • 決定的瞬間を狙おうとしても、鳥がいつ飛び立つかはわからない。そんな時におすすめなのがプロキャプチャーモードです。
    プロキャプチャー撮影を使えば、シャッターを全押しした瞬間から一定時間さかのぼった写真を残すことが可能です。ときどき半押しし直すことで、疲れることなく余裕を持って撮影にのぞめます。


  • そして、待ち構えること30分。ついにその時を迎えました!!


  • 黄色枠のタイミングでシャッターを押していますが、残念ながら思い描いたカワセミの飛翔は捉えることができませんでした。


  • 30分ねばって腕が限界だったので今回は終了。
    「超望遠×小型軽量」のマイクロフォーサーズシステムだからこそ、30分も粘ることができました。他のバズーカーのようなレンズと一眼レフカメラだったら、とても手持ちでは耐えきれなかったことでしょう。
    野鳥初心者にとって機動性のあるマイクロフォーサーズシステムは最適ですね!

    自然界の生き物を撮影するのは、なかなか厳しいものだと痛感いたしました。とりあえず瑠璃色のカワセミを撮影できたので満足です。

    次はもっといい瞬間を撮ってやる!!



  • 4. 負けてはいられない! -まだまだ続くよ、野鳥撮影-


  • 休みの日になると、野鳥撮影で近所の河原や公園を徘徊するS上司。その甲斐あって、鳥を見つけた時に素早くファインダー内に収めることができるようになってきました。
    はじめての野鳥撮影では、遠くにいる小さい鳥をファインダーに収めるのが難しくて苦労しましたもんね。
    オリンパスさんに野鳥撮影のコツを尋ねたら、「慣れですよ」って言われてました。S上司、かなり成長しています。



  • 小鳥の声だけを頼りに、姿を探します。
    ホントにこんな所にいるのでしょうか?
    あ、いた!!


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  • 林の中から、大きな鳥の声が聞こえます。
    「チョットコイ、チョットコイ」と言ってるような??
    声の大きさから想像すると、結構大きい野鳥だと思いますが目を凝らして上を見上げても全く姿がありません。
    すると突然、何かが草むらから飛び出してきました。

    え!キジ??


  • すんごいコッチ見てる・・・笑。こちらを警戒しながら、何羽も駆け抜けていきました。
    キジの雌かと思っていたら、後で調べてみると『コジュケイ』いう留鳥でした。そして、さきほどの声の主でもあります。
    どうりで上を見てもいないはず。まさか下にいたとは(^^;


  • 冬にしか見られない野鳥もいます。こちらは、シベリアから日本で越冬するために飛来してきた渡り鳥『トモエガモ』。コガモかと思っていたら、絶滅危惧II類 (VU)に指定されているカモでした。写真を選んでる時に気づいたのですが、なぜかみんな白目で怖い・・・どうゆうこと?!
    と思って調べたら、閉じた瞼が白いそうです。眠っていたんですね(^^;
    普段、鳥の名前なんて気にしていなかったのですが、野鳥撮影をするようになってから色々と調べるようになり興味が広がってきました。
    野鳥の美しさに魅了されています。


  • 5. GALLERY






  • 花と鳥の組み合わせは、今の時期ならではの美しい写真ですね。ワカケホンセイインコは、本来はインド南部やスリランカで生息しているインコです。ペットとして変われていた鳥が関東地方などで野生化してその数を増やしているそうです。声も大きいので、集団でいたらちょっと怖いかも・・・今後のワカケホンセイインコの動向が気になるところですね。

    すっかり野鳥撮影にハマっているS上司。野鳥撮影の腕もメキメキと上達しているような・・・?
    先日のお休みも野鳥撮影に出かけていたそうで少しお疲れのご様子です。あまり無理なさらないでくださいね。
    でもその甲斐あって、念願の『ウメジロー』 や『カワセミ』の写真を撮影することに成功しました!

    そんなS上司から一言。
    『20kmも歩いて本当に疲れました。自分の写真の技術力はないけれど、小型軽量のカメラレンズだからこそ機動力でカバーすることができ、野鳥撮影を楽しむことができました。目視では識別できないくらい遠くにカワセミらしき鳥を発見し、ファインダーをのぞくとやっぱりカワセミでした。本当に偶然見つけて焦ってしまったので、次はもっとキレのあるカワセミ写真をゲットしたいです。』


  • 5.まとめ


  • 普段の生活の中でも鳥の声が聞こえるたびに、ハッとそちらを意識するようになりました。
    野鳥撮影の魅力にどっぷりハマっています。カメラの世界って本当に沼ですね(^^;

    小さな鳥をファインダー内に収めて、息を止めてシャッターを切ろうと瞬間、パッと飛んでいく・・・自然の生き物を相手にしているのだから仕方ないと落ち込む日もありました。「今日は撮ってやるぞ!」っていう殺気が伝わってしまうものなのでしょうか?
    「私は空気・・・平常心、平常心。」と唱えながら、何度もカメラを構えました。
    気候や四季折々の風景を考えながら、次はどんな野鳥が撮れるかな?と自然と心が躍ります。人間の欲というものは限りないものだとつくづく思い知らされるのであります。

    安定したホールディング性と高い操作性を実現!鳥認識AFを追加した『OM-D E-M1X』で撮影しても、やはり禁断の世界は奥深かった。
    野鳥撮影は難しいけれど、すっごく楽しい!!これからも、まだまだ野鳥撮影の挑戦は続きます。

    撮影マナーを守って接近しすぎたり、餌付けやわざと飛ばすような行為はせず、自然のままの野鳥観察を心掛けて撮影を楽しんでいきましょうね。
    野鳥撮影中、『M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO 』で撮影している人が何人もいましたよ。
    やっぱり野鳥撮影をする人には「超望遠×小型軽量」のレンズが人気なんですね!


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