雨が降っても大丈夫!小型軽量防塵防滴一眼カメラ OM-D E-M5 Mark IIIでお花撮影実写レビュー
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雨が降っても大丈夫!小型軽量防塵防滴ミラーレス一眼カメラ OM-D E-M5 Mark III
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前回の『花を撮る -OM-D E-M10 Mark IV 編-』にて、背景を意識して撮ることでより美しいお花が撮れるということをお伝えいたしました。
今回も引き続き、初心者の方はもちろん、ずっと一眼レフカメラで撮影していた人にもおすすめ!オリンパス ミラーレス一眼カメラ OM-D E-M5 Mark III で撮る『お花撮影のコツ』についてお伝えしたいと思います。 -
エントリー機よりさらに階調表現や解像力に優れた高画質な撮影が可能というだけあって、シャッターを切るだけでグッとくる綺麗なお花撮影ができました。これ1台あれば、きっとあなたの満足する写真が撮れはず! -
目 次
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1. OLYMPUS OM-D E-M5 Mark III レンズキットについて
2. 手前ぼかしで撮る -エロティックなピンクの世界-
3. 万能レンズ M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6 II で撮る
・3-1. 焦点距離を変えて主役を惹きたてる
・3-2. よりボケるのはどっち?比べてみようキットレンズ
・3-3. 憧れのネモフィラ畑?!
・3-4. 見極めよう!主役選びの重要性
4. 12-45mm レンズキットで深度合成モード撮影
5. GALLERY
6. まとめ
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1. OLYMPUS OM-D E-M5 Mark III レンズキットについて
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OM-D E-M5 Mark III は、小型軽量ボディーに高性能を凝縮したミラーレス一眼カメラです。5軸手ぶれ補正機構や、深度合成モードやプロキャプチャーモードなど多彩な撮影機能も搭載しており、自分の撮りたかった写真表現の幅を広げてくれます。防塵・防滴・-10℃耐低温設計だから悪天候でも安心して撮影でき、初めての方はもちろん、重い一眼レフカメラからの買い替えをお考えの方にもおすすめのカメラです。
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OM-D E-M5 Mark III 14-150mm II レンズキット
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望遠から近接撮影までこれ1本でOKな万能レンズキットです。防塵・防滴性能も備え、雨の日でも安心して撮影できます。
望遠側でレンズ先端から約33cmの優れた近接能力もあるので、背景を大きくぼかしたクローズアップ撮影も楽しめます。
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OM-D E-M5 Mark III 12-45mm F4.0 PROキット
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M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PROをOM-D E-M5 Mark IIIに装着した場合の全長は約113.3mm、重量は約668g。
同等の焦点距離をカバーする標準ズームレンズを装着したフルサイズミラーレスと比べても、かなリ小型軽量化したレンズキットです。
こちらも防塵・防滴性能を備え、雨の日撮影も楽しめます。
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2. 手前ぼかしで撮る -エロティックなピンクの世界-
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可愛いピンク色のチューリップが咲いておりました。
ちょうど少し日が傾き始めて、お花に光を陰影を作り出し、いい感じの雰囲気を醸し出しています。 -
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すると、またもや先生はまるで違う写真を撮られていました(@-@)(→『花を撮る -OM-D E-M10 Mark IV 編-』参照)
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『エロティックな写真でしょ?』
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うわぁーーー!ピンクの世界ですね、凄い!!(//▽//)
ど、どうやって撮るんですか? ぜひ教えてください。・・・皆さんはわかりますか? -
答えは、『花と花の間から撮る』でした。 -
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手前のチューリップにギリギリまで近づいて、その間から1mくらい離れたチューリップを撮る技があったとは!
これがよくSNSであがる『手前ぼかしのコツ』だったんですね!!
何回も試行錯誤の上、私にも撮れた『ピンクの世界』。いかがでしょうか? -
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芸術っぽいエロティックさを表現できていますか?ピンクの花にピンクを重ねる・・・そして絶妙な太陽光。
薄光を浴びたチューリップの質感も伝わりますでしょうか?さすが高画質の『OM-D E-M5 Mark IV』。
ちなみに先生が撮影したカメラは『OM-D E-M10 Mark IV』 です。エントリー機でもこんな風に撮影できてしまうなんて凄すぎます!
ピンクにピンクを重ねるシチュエーションは、なかなか無いそうです。もし見つけたら、皆さんもぜひお試しください(^^)♪
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3. 万能レンズ M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6 II で撮る
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3-1. 焦点距離を変えて主役を惹きたてる
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たくさん咲いてるチューリップの小道。
どの子を主役にしようかな?迷いますね。まずは全体風景を撮影。 -
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同じ場所から、後ろの黄色のチューリップが背景にくるように意識して、○印を主役に決めて焦点距離300mm(35mm判換算)で撮影。 -
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次も、同じ位置・同じ角度から焦点距離だけを変えて撮影しました。
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焦点距離を変えるだけで、雰囲気の異なる写真を撮影することができました。
M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6 IIは、標準ダブルズームレンズキット(※)のレンズ2本分が1本に集約でき、これ1本あれば色々な撮影が楽しめます。まさに万能レンズといえますね!
※M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ/M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 R レンズ比較
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3-2. よりボケるのはどっち?比べてみようキットレンズの違い
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OM-D E-M5 Mark III 14-150mm II レンズキットのキットレンズ 「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-50mm F4.0-5.6 II」と、OM-D E-M10 Mark IV のキットレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 R 」のボケ具合を比較してみました。
それぞれ、AとBのどちらが「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6 II」かわかりますか? -
Q1. オレンジ色の花を主役にして焦点距離300mm(35mm判換算)で撮影。
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正解はA 。
「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6 II」の方がより被写体に近づいて撮影ができました。
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Q2. Q1で撮影された写真です。焦点距離300mm(35mm判換算)で撮影。
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正解はBです。
「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6 II」の方がより近付けるので、Aよりお花を大きく撮影でき、より背景をぼかすことができました。
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3-3. 憧れのネモフィラ畑?!
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5月、ネモフィラの写真がSNSで上がってきます。
爽やかなブルーのネモフィラの写真。いつかは撮影に行きたい真っ青なネモフィラ畑。
今回、ちょうどネモフィラがこじんまりと咲いていたので、まるでネモフィラ畑で撮影したかのように撮影を試みることにしました。 -
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先生〜!!こんな所でも、どうにかネモフィラ畑風に撮れませんか?
『こんな感じはどうでしょう?』と、無理なお願いに応えてくれる先生。 -
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うわぁ、流石です!!一体、どう撮るんですか?(←もはやお決まりのパターン)
『手前のネモフィラにぐっと寄せて、奥の方をぼかすんですよ。』
ここまでぐっと近づいて撮影できるのは、OM-D E-M5 Mark IIIのキットレンズ『M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6 II』が、望遠側でレンズ先端から約33cmの優れた近接能力レンズだからこそ。
低いところでも液晶モニターを使って楽に撮影できます♪ -
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撮れました!
背景を大きくボカすことによって、まるでネモフィラ畑にいるみたい?!(^^;
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3-4. 見極めよう!主役選びの重要性
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玉ボケ・・・主役・・・わかってはいるけど、考えれば考えるほど沼にハマっていきました。
目の前にある、この綺麗なお花をどうしたら美しく撮れるのか?ただそれだけ。
とりあえずシャッターを切ってみますが、漠然としてしまい失敗(TT)でも、玉ボケポイントを発見しましたよ。 -
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次こそはいい感じの写真を撮ろう!と、玉ボケができるように背景を意識しつつ、一番右のお花を主役にして撮影。 -
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玉ボケできた!良い感じに撮れた♪と自信ありげに先生に見せると、『蕾がちょっと邪魔だったね』とご指摘いただきました。
え?そうなの?ヨーロピアン風な自然な感じの雰囲気が撮れるように、あえて蕾も入れてみたんだけど・・・残念(TT)
でもその後、かえでさん※の作品を見て、自分の愚かさに気づかされました。
(※かえでさんについて『ムラウチドットコム かえでさん初めての一眼デビュー♪』参照) -
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洗練された美しさ。
凛とした佇まい。
花の美しさに余計なものはいらない。
コレだ・・・
やはり先生の言ったことに間違いはない!!さきほどの写真を改めて見ると、なんてゴチャゴチャしてるんでしょ。いや、本当にお恥ずかしい限りです。
謙虚な姿勢、素直な心で写真を撮るかえでさん。初めて撮影したとは思えない写真を次から次へと撮っているのはこういうところの違いなんですね。 -
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同じ場所でも、最初の選択肢を誤ることで、ここまで違うのか!!というくらい写真が違ってきます。
どの子を選ぶかはあなた次第・・・よ〜く観察して、なるべく邪魔するものがない『主役選びの重要性』を改めて感じました。
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4. 12-45mm レンズキットで深度合成モード撮影
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OM-D E-M5 Mark III キットレンズのM.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PROは、E-M5 Mark III (※)は、深度合成モードに対応するレンズです。
※ファームウェア Ver.1.1 以降
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深度合成モードとは
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OM-D E-M5 Mark III の深度合成は、ピント位置を少しずつずらしながら8コマを撮影して合成し、手前から奥まで広い範囲にピントが合った1枚の画像を作成します。近距離撮影の際、綿毛などより広い範囲にピントを合わせることで、被写体をくっきり浮かびあがらせるように撮影することができます。
※合成した写真は上下左右に7%切り出しが発生します。 -
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深度合成モード設定方法
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@『MENU』ボタンを押して、メニューを表示。
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A『撮影メニュー2』ブラケット撮影でOnを選択し、
を押す
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B『ブラケット撮影』Focus BKTでOnを選択し、
を押す。
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C『深度合成』からOn を選択。
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深度合成の撮影コマ数
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深度合成撮影作例
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クリックすると拡大写真が表示されます。ぜひアップにしてご覧ください。
近接撮影でも、背景をぼかしつつも、1枚1枚の花びらや赤い蕾をくっきりと際立たせることができました。
まるですぐ手で触れられることができそうな感じですよね。 -
※M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO以外の深度合成モード対応M.ZUIKO DIGITALレンズは、メーカーページにてご確認ください。
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5. GALLERY
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6. まとめ
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豪華3本立て(※)でお送りしてまいりました『お花撮影のコツ』。少しはお伝えすることができましたでしょうか? -
結局のところ、色とりどりのお花はそれだけでとても美しいです。でも、その美しさは時間とともにどんどん変化していき、天候や太陽の傾きなど同じシチュエーションは2度とありません。いかに目の前に咲く花を美しく撮るか、どの子を主役に選ぶか、どう美しく表現するかはちょっとした観察力で決まってきます。 -
OM-D E-M5 Mark III レンズキットがあれば、エントリー機よりワンランク上の様々な表現ができます。実際に目でみるのとはまた違う美しい花の世界を表現することが可能なのです。
また、ハイエンドモデルに匹敵する高画質とAF性能でこの軽さもとっても魅力的!撮影していても全く苦になりませんでした。
腰痛持ちの私としてはこの小型軽量が本当にありがたいです。多少の風でもお花がブレることなく快適に撮影を楽しむことができましたよ。
しかも、雨の日でも防塵防滴ミラーレス一眼カメラだから心配ご無用。これからの梅雨時期に大活躍すること間違いなしです。
ちょっと憂鬱な雨だって、OM-D E-M5 Mark III レンズキットでのぞくファインダー越しの世界は絶対に楽しくなるはずです♪
これからも腕を磨きつつ、四季折々のお花を撮影していきたいなと思いました。
撮ったお花の写真は、ムラウチドットコム Photo倶楽部(@MurauchiPhoto) で配信していきますので、ご一緒に写真の楽しさを共感していただければ幸いです。
それではさっそく、咲き始めの色彩豊かな紫陽花を撮りに行ってきま〜す♪ -
※ 『ムラウチドットコム かえでさん初めての一眼デビュー♪』『花を撮る -OM-D E-M10 Mark IV 編-』と、本記事を合わせた3本でミラーレス一眼で撮る『お花撮影のコツ』についてお送りしています。 -
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