OM SYSTEM OM-1 Mark IIと高倍率ズームレンズで撮るお花撮影 実践編 2/3ページ目
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2. 穴をのぞいてお花撮影
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真っ白くてモコモコした丸い形状が可愛いアメリカ原産の白いあじさい「アナベル」
箱根強羅公園では『あじさいロード』として散策を楽しめます。
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太陽の光が差し込んだ今がチャンス!
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雲の切れ間からちょうど陽が差してきました。シャッターチャンスとばかりに、みんな思い思いに撮影開始。
真っ白なアナベルの合間にピンク色のアナベルも可愛く咲いています。
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背景を意識して、前ボケ、後ろボケ撮影
ひと通り撮影を楽しんだところで、何やら先生がまた面白い撮影方法をしていることに気づきました。
一体、何を撮影されているのでしょうか?
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『花の穴を覗いて撮る』−手前の花を柔らかく前ボケで表現− -
これまた凄い撮影方法ですね!!『花の穴を覗いて撮る』そんな撮り方があるなんて考えたこともありませんでした。
この撮影方法を教えてもらったら、これはもう覗かずにはいられません。
意識してみると、けっこう『花の穴』は存在します。
先生から学んだテクニックに感動した私たちは、『花の穴』を見つけてはのぞき込み撮影するというなんとも怪しい集団と化していました。
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『そんなに近寄って、何を撮ってるんだろう?』
不思議そうな顔をして通りすぎる人達の邪魔にならないよう、炎天下の中、撮影は続きます。
『花の穴』の奥にターゲットを見つけた時の喜びは何とも言えません。なんとしても私だけの『穴からみた花撮影』をゲットしたい!
額から滝のように流れる汗をもろともせず、ただひたすら撮影に没頭し続けました。 -
そして、見つけた !!
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どうですか〜?真っ白なアナベルをふんわり優しく、よりファンタジックに撮影することができましたよ♪もう大大満足です(^^)
ところで、皆さんは画面いっぱいに白いお花を撮っていたら、なんだか暗めに写ってしまったという経験はありませんか? -
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それは画面全体が白っぽくなってしまい、カメラが明るすぎると判断して暗い写真になってしまうそうです。
そんな時は、通常撮影より露出補正を思い切りプラスに補正して撮影すると、お花の白さを表現できますよ。
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望遠マクロ(テレマクロ)が撮影できるレンズっていいね! -
じつは、小さな『花の穴』の奥に咲いている白い花を捉えるのは、結構難しかったです。
風に揺れる花との闘いにシビアなピント合わせ。白い被写体で明るさが不足していると判断しているのか、被写体のコントラストが弱いからなのか
ピントが合わないこともありました。それでも、カメラ初心者でもこんな撮影方法で楽しめるというのは、望遠側でも最短撮影距離が近くて、手ぶれ補正が強力な小型・軽量のマイクロフォーサーズだからこそだと改めて実感しました。
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3. 前ボケ・後ろボケ4つの法則
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たくさん前ボケ、後ろボケの撮影をしてきましたが、どうしたらボケるのかご存じでしょうか?
ボケる状況を作るには、以下の4つの法則があります。
1. 絞り値が明るいほどボケる:F値が小さいレンズはボケやすい
2. 焦点距離が長いほどボケる:高倍率ズームレンズはボケやすい
3. 被写体まで近寄るほどボケる:近接撮影はボケやすい
4. 被写体とぼかしたいものとの距離が長いほどボケる:焦点距離が長い高倍率ズームレンズはボケやすい
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特に、
『2. 焦点距離が長いほどボケる』と『4. 被写体とぼかしたいものとの距離が長いほどボケる』の2つの条件は、
高倍率ズームレンズでもより簡単にボケの効果を引き出せると言えます。
そこで、高倍率ズームレンズを使って、いくつか作例をご紹介いたします。
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OM-1 Mark II + M.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm F3.5-6.3で後ろボケの花撮影
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M.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm F3.5-6.3 高倍率ズームレンズの望遠側で撮影。
被写体とぼかしたいものの距離が短くても、高倍率ズームレンズは焦点距離が長いので被写界深度が浅くなり、背景を簡単にぼかすことができます。 -
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OM-1 Mark II + M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PROで後ろボケの花撮影
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箱根強羅公園の巨大なヒマラヤ杉。
ローズガーデンからこのヒマラヤ杉をバックに薔薇を撮影するとこんな風に撮れました♪ -
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ヒマラヤ杉の木々の間から差し込む光がちょうど玉ボケになって、まるで光のシャワーですね。
被写体とぼかしたいものとの距離が長いほど、背景を簡単にボカすことができます。
肉眼では見られない美しいお花の写真になりました。
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OM-1 Mark II + M.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm F3.5-6.3で前ボケの花撮影
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焦点距離400mm(35mm判換算)&近接撮影。
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm F3.5-6.3は望遠側でワーキングディスタンス50cmなので、被写体に近寄って撮影が可能です。 -
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狙った花と手前にぼかしたい花の距離があれば、よりぼけやすくなりますが、
被写体に寄ることで被写界深度は浅くなり、手前を簡単にぼかすことができます。
このようなボケ感のある写真はスマートフォンではなかなか撮れないかもしれません。
簡単にボケ感のある写真が撮れる高倍率ズームレンズ『M.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm F3.5-6.3』、かなり楽しくて病みつきになりそうです。
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いつもと違ったお花撮影に、ぜひボケ感のある写真を取り入れてみてください♪
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簡単にボケ感のあるお花撮影ができるカメラ・高倍率ズームレンズはこちら
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OM SYSTEM OM-1 Mark II ボディ
ミラーレス一眼カメラ -
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm F3.5-6.3
最高倍率の16.6倍ズームレンズ -
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm
F4.0 IS PRO
プロフェッショナル高倍率ズームレンズ