ミラーレスカメラOM SYSTEM OM-1 Mark II 実写レビュー!2/3ページ目
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2. OM-1 Mark II 4つの主な特長
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今回、一番大きな進化といっても過言ではありません。それは『AF精度の向上』です。
OM-1のファームウェアアップデートでどうにかできなかったのか?とつい思ってしまったのですが、大きさ・重さはそのままで、メモリーを増設することで『AF精度の向上』することができたそうです。
小型・軽量で機動性に優れたカメラが売りのミラーレスカメラ OM-1でしたから、ボディが大きくなって進化したって言われたらどうしよう・・・
とちょっとドキドキしていたので、小型・軽量はそのままで性能アップしてくれてよかったとひと安心。どうAF精度が向上されたか見てみましょう。
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2-1. さらに進化したAI被写体認識AF
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ディープラーニング技術を活用して開発した「AI 被写体認識 AF」、フォーミュラーカー・バイク、飛行機・ヘリコプター、 鉄道、鳥、動物(犬・猫)に加え、新たに人物の認識も可能になりました。
これは定評ある顔優先/瞳優先 AF を「AI 被写体認識 AF」として統合、発展させたもので、人物が横向きや後ろ向き、目や口が隠れていてもオ ートフォーカスが働くよう認識精度が向上しています。 -
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そして、スーパーコンパネで検出被写体の選択が行え、 迅速な操作が可能になりました。
これ、欲しかったんですよね。今まではMENUから入って選ぶしかできなかったので、違うボタンに鳥認識を割り当てしていたので、OKボタンを押せばすぐに出てくるスーパーコンパネで検出被写体を選択できるのは非常にありがたいです。 -
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野鳥撮影している最中に、小鳥を狙ってそろりそろりとニャンコが近づいてきました。
そんな時でも素早く検出被写体を鳥から動物(犬・猫)へと変更し、遠くの猫も撮影することができます。 -
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そしてさらに、人物や鳥など同時に8体まで検出可能になりました。ピントを合わせたい被写体をタッチで選ぶことができます。
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試しに過去に撮影したたくさん鳥がいる写真をテレビに写して、OM-1 Mark IIで検証してみました。
1、2、・・・・7。モニターに映っている鳥さんを全て検出することができました。
たくさんいる鳥の中から、この鳥だけにピントを合わせたいというときにタッチで操作できるのはいいですね。
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2-2. 狙った瞬間を見逃さないAF性能の進化
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「AI 被写体認識 AF」では、画像処理エンジン「TruePic X」 の高速演算により、リアルタイムに被写体の移動を検出、画面内で移動する被写体を逃さず追尾、人の操作で は追いきれないドライバーのヘルメット、鳥・動物の目を追い続けることができます。
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実際にOM-1 Mark IIを使ってみて、OM-1と比べて明らかに歩留まりがよくなったと実感しています。
被写体に遮るものがあっても、検出した被写体にピントが合うようになったということで、以前より難しいシチュエーションにも挑戦してみましたが、OM-1と比べてかなり迷いがなくなりました。
OM-1の時は、野鳥撮影で枝かぶりするシーンではマニュアルフォーカスを使うことが多かったのですが、OM-1 Mark IIではALLターゲットで鳥認識を設定するだけでも、鳥にピントが合う頻度が高いのでかなり成功率は上がったと言えるでしょう。
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野鳥撮影といえばプロキャプチャーモード。
プロキャプチャーモードとはシャッターボタンを半押しで記録を開始し、全押しした瞬間から遡って撮影できるモードです。
飛んだ!と思ってシャッターを押したとしても追いつかず、今まで何度撮り逃して悔しい思いをしたことでしょう。
そんな人にも安心の嬉しい機能なのです。それが半押しすれば最大99枚も遡って撮れるとは!これからは焦ることなく野鳥撮影をすることができますね。
そんなに要らないよね。。。という方もご安心ください。遡る枚数も撮り続ける枚数もちゃんと設定ができます。 -
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こんなに多いコマ数は要らないよ。
それよりもっと長時間撮影できる方がいいという方に朗報です。 -
AF/AE追従高速連写(SH2)で16.7fps、12.5fpsが追加され、被写体やシーンに合わせた連写が可能になりました。
25fps以下の連写時に最低シャッター速度1/160秒まで対応になりました。(従来機 OM-1は1/320秒)
12.5fpsで雀を撮影。長時間撮影することで色々な可愛い表情を撮ることができました。
もちろん、OM-1同様AF/AE 固定で最高約120コマ/秒、AF/AE追従でも 約50コマ/秒の高速連写が行え、素早い動きの瞬間も確実に捉えることができます。
撮影状況や撮る被写体、撮りたいシーンによって撮影設定方法が変わってきますが、選択肢が増えるのはいいですね。 -
* 最新の対応レンズにつきましてはメーカーサイト『SH2 50コマ/秒 対応レンズ』でご確認ください。
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連写撮影、約120コマ/秒時の連写枚数も JPEGで約219枚、RAWで約213枚(従来機 OM-1はJPEGで約94枚、RAWで約92枚)にアップ、高速撮影能力が大幅に向上しています。
約120コマ/秒時だとあっという間に枚数が増えてしまいます。メモリー増設によりOM-1より連続撮影枚数が増え、長時間撮影できるので決定的瞬間を逃しません。
こんなにたくさん撮れたら写真を確認するのも大変そうですが、1枚1枚違う鳥さんの表情や動きを楽しみながら写真整理をしてください♪
今回、一瞬の違いでこんなに鳥の表情や動きが変わるのかと実感しました。連続撮影枚数が多くなって撮り逃しがないっていいですよね。
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2-3. 欲しかったライブGNDで風景写真も思いのままに
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世界初※1 の「ライブGND(グラデーションND)」機能搭載の「マイクロフォーサーズシステム規格」準拠ミラーレス一眼カメラ『OM SYSTEM OM 1 Mark II 』。風景撮影などで表現の幅を大きく広げることができます。
※1 2024年1月30日現在、ミラーレス一眼カメラとして。OMデジタルソリューションズ(株)調べ -
「ライブGND(グラデーションND)」って何?
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明暗部をコントロールして、印象的な作品に変えるハーフND フィルターが無くても、カメラ内でハーフND フィルターの効果をフィルター段数(GND2 、GND4 、GND8)、フィルタータイプ(Soft、Medium、Hard)を、EVF もしくは背面モニターを見ながらリアルタイムに確認することができ、効果がかかる位置や角度の調整をダイヤルやタッチで調整できる機能です。
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初日の出を撮影するとき、いつも周りの景色が真っ黒になってしまうので、もう少し雰囲気を出したいと毎年悪戦苦闘していました。
ちょうどハーフNDフィルターを試したいと思っていたところで、OM-1 Mark IIが『ライブGND(グラデーションND)』機能搭載ミラーレスカメラだと伺い、今年の初日の出撮影はどう変わるのかとても楽しみにしていました。
いかがでしょうか?『ライブND(グラデーションND)』機能のおかげで、日の出の美しさが際立つ気がします。これは風景撮影では大活躍しそうですね!
『ライブGND(グラデーションND)』機能のほかに、従来機 OM-1にも搭載していた「ライブND」機能が段数の上限ND64相当からND128相当に拡大されました。
さらなる表現の幅を広げる コンピュテーショナルフォトグラフィ「ライブGND(グラデーションND)」機能。
皆さんはOM-1 Mark IIの「ライブGND(グラデーションND)」でどう撮影したいですか?
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手持ちで『ライブGND』を入れてお月さまを撮影。『ライブGND』を入れると建物と月も簡単に撮影することができました。
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2-4. 使いやすくなった操作性能
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前述でもお話した通り、スーパーコンパネで検出被写体の設定ができるようになったり、ダイヤル部分の指がかりがよくなったりと、OM-1 Mark IIは従来機より操作性能が進化しています。まさにかゆいところに手が届く感じの進化です。
そして、さらにMENUが削除ボタンに割り当てできるようになりました。右手でほぼ全ての操作ができるようになったんです。
重いレンズを左手で持ったままだと左手でMENUボタンを操作するのは難しく、この割り当てのおかげで操作が右手に集約されるので、超望遠ズームレンズを使う時には非常にありがたいですね。
ただし、デフォルトは割り当てされていないので設定は必要になります。 -
「ゴミ箱ボタンでのメニュー操作する」 設定方法
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野鳥撮影や風景撮影におすすめ!
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