寄れるっていいね!ミラーレスカメラ OM SYSTEM OM-1 Mark II でお花撮影 基本編 1/3ページ目
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寄れるっていいね。レンズ越しに見る世界に大興奮♪
ミラーレス一眼カメラ OM SYSTEM OM-1 Mark II でお花撮影『基本編』 -
撮影に行ったのは関東地方でもようやく梅雨入りした2024年6月下旬の非常に暑い日でした。
箱根強羅公園では紫陽花がちょうど見頃だということで、ムラウチドットコムPhoto倶楽部として初めて遠征撮影です。
今回のテーマは『OM SYSTEM OM-1 Mark IIでお花撮影』。
第一弾としてお花撮影におすすめの高倍率ズームレンズについて説明した『基本編』、第二弾『お花撮影 実践編』では、とっておき『高倍率ズームレンズを使ったお花撮影テクニック』をご紹介いたします。
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目 次
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1. M.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm F3.5-6.3の特長
1-1. 高倍率ズームレンズで近接撮影
1-2. 望遠側でここまで寄れる
2. M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PROの特長
2-1. 全域F4.0キレのある写真が撮れるPROレンズ
2-2. 深度合成モード対応レンズ
2-3. レンズ先端から1.5cm近接撮影を実現
3. お花撮影におすすめマクロレンズ
3-1. M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro
3-2. M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
3-3. M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO
4. GALLERY・まとめ
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今回のお花撮影で主に使用していたレンズは、最高倍率の16.6倍ズームができる『M.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm F3.5-6.3』です。
この高倍率ズームレンズはかなり優秀で、広範囲の撮影や望遠撮影も思いのまま!しかも高倍率ズームレンズにしては驚くほど軽くて小さいので、旅行での持ち運びも気にならない!というのが大きなポイントです。
はたして、高倍率ズームレンズとOM SYSTEM フラッグシップモデル 小型軽量ミラーレスカメラ『OM SYSTEM OM-1 MarkII』で一体どんなお花の写真が撮れるのか?
わくわくドキドキ!久しぶりの写活で期待に胸が弾みます。
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小型軽量ミラーレス一眼カメラ
OM-1 Mark II ボディー
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最高倍率の16.6倍ズーム
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm F3.5-6.3 -
プロフェッショナル高倍率ズームレンズ
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
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1. M.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm F3.5-6.3 の特長
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高倍率ズームレンズ M.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm F3.5-6.3は、なんと言っても35mm判換算で広角24mmから望遠400mmまでの広い焦点距離をカバーできるという点がとっても魅力的。
しかも!重さは約455gという、焦点距離400mm(35mm判換算)にしてはめちゃくちゃ軽い!ミラーレス一眼カメラ OM-1 Mark II にこの高倍率ズームレンズをつけてもわずか約1kg(500mlのペットボトル2本分)です。
これさえあれば、ちょっとした双眼鏡がわりにだってなりますよ。 旅行先でも色々な風景撮影を楽しむことができて大活躍すること間違いなし!1本は持っていたい高倍率ズームレンズなんです。
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『大きな木の上に、何か白っぽいものがあるよ?なんだろ。。』
『あぁ、松ぼっくりだね!』 -
遠くに見えたヒマラヤ杉。わざわざ近くに行かなくても見えてしまうというこの便利さ。これ1本で旅行がさらに楽しくなるレンズです。
こんなに望遠で撮ると手ぶれしない?と思うかもしれませんが、小型軽量ミラーレス一眼カメラ OM-1 Mark IIは強力なボディ内手ぶれ補正を搭載しているのでカメラ初心者の方でも安心です。 -
そして、このレンズは防塵防滴仕様なので急な天候の変化にも対応できる優れものです。小型軽量ミラーレス一眼カメラ OM-1 Mark IIも防塵防滴機能搭載なのでアクティブな旅行にもピッタリです!
ちなみに『M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO』の重さは約561gです。少しでも軽い方がいい!という方には『M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO』よりお求め安い価格の『M.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm F3.5-6.3』はかなりおすすめのレンズです。
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1-1. 高倍率ズームレンズで近接撮影
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M.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm F3.5-6.3 は、高倍率ズームレンズなのに近接撮影ができます。
この近接撮影を活かして色々なお花撮影ができたことが、今回の撮影でもっとも楽しかったと言えます。
広角24mm(35mm判換算)時には、レンズ先端から10cmの距離まで被写体に近づいて撮影可能。もはやフードが邪魔に感じてしまう距離です。 -
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エバーフレッシュで近接撮影。どれだけ近寄れるか試してみた
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OM SYSTEMでは、広角時のワーキングディスタンスは10cmと言われていますが、それよりさらに近寄ってもピントが合い続けます。
一体どこまで撮影できるのか?そのまま近寄っていくと、最短約1cmまで撮影することができました。
※あくまでムラウチドットコム検証ですのでご了承ください。
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エアコンの風で揺れる葉っぱをSモードで室内撮影。肉眼では確認できなかった細かい毛がたくさん生えていました。
レンズの影が被写体にかぶってしまうほど、かなり近寄って撮影することができてしまうマイクロフォーサーズ。
これはもう、皆さんの写真表現にお役立ちすること間違いなしですね。 -
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1-2. 望遠側でここまで寄れる
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焦点距離が長いと被写界深度が浅くなり、背景はさらにボケてきます。
このボケを思いっきり活用して、高倍率ズームレンズ M.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm F3.5-6.3で焦点距離400mm(35mm判換算)であじさいを撮影するとこんな感じに撮れました。 -
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『わぁ、綺麗!!』
いつもと違ったお花撮影の出来に思わずニンマリ。高倍率ズームレンズでお花撮影ってなんて楽しいんでしょう!
こんなに簡単に背景がボケて楽しさ倍増です♪ 背景がボケることで主役のお花を引き立たせ、対象的な色のコントラストでとても印象的な写真に仕上がりました。 -
それにしても、なぜこんなにも背景がボケるのでしょうか?
それについては、第二弾の実践編『前ボケ・後ろボケ4つの法則』にて、ボケる条件についてお話しいたします。
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2. M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO の特長
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2-1. 全域F4.0キレのある写真が撮れるPROレンズ
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M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PROは、全域F4.0、開放F値が変わらない高倍率ズームを実現した高画質・高倍率・小型ズームレンズです。さらにレンズ内手ぶれ補正機構を搭載しているので、ミラーレス一眼カメラ OM-1 Mark II 使用時には5軸シンクロ手ぶれ補正で、7.5段の補正性能を実現します。
ここまで手ぶれ補正があるとカメラ初心者でもかなり安心。手ぶれによる失敗はほとんどありませんし、PROレンズならではのキレのある写真が撮れてしまうので、思わず自分の腕が上がったのではないかと勘違いしてしまうほど、本当に何を撮っても綺麗で楽しいPROレンズです。
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まるでスポットライトが当たっているかのように光が差し込む場所を見つけると、思わず足が止まります。
いつもと比べて明暗がより濃く出るので、レンズ越しに見る世界はさらに美しさを増します。
光を活かしたお花の撮影方法として、逆光の花を露出を上げて撮影するとまるでお花が光っているみたいに撮影することもできますよ。
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2-2. 深度合成モード対応レンズ
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同じ高倍率ズームレンズ『M.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm F3.5-6.3』と比べて大きく違う特長の1つとして『M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PROは深度合成モード対応レンズ』であるということが挙げられます。
深度合成モード対応レンズだからってそんなに違うの?と思うかもしれませんが、この深度合成モードの有無で、写真表現は結構変わってきます。 -
「深度合成」モードとは
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フォーカスブラケットの機能を応用してピント位置を自動的に変えながら8枚撮影し、その8枚がカメラ内で合成されて、手前から奥まで広い範囲にピントが合った1枚の写真が完成。 これが「深度合成」モードの機能です。
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深度合成で花全体をくっきりと撮影 -
風が強いとお花が揺れてしまい、上手く使えないことはありますが、この『深度合成モード』は手持ち撮影でも気軽に使えてとても楽しい機能です。
立体的な花がくっきり浮かび上がるように撮影できる楽しさは何とも言えません。
この花はどう撮れる?こんなのはどう?次から次へとターゲットを変えて撮影がエンドレスに続きます。
いっそのこと全部のレンズが深度合成対応にならないかな・・・と、開発者に怒られそうな考えをしてしまう素人。だってそれくらい『深度合成モード』は撮影していて楽しいんです! -
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もちろん、深度合成モード以外にも『M.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm F3.5-6.3』と比べたら、広角から望遠までズーム全域で開放F4.0を実現していたり、クリアな描写を実現するレンズコーティング採用していたりと大変魅力的なプロフェッショナル高倍率ズームレンズです。
これ1本あれば、正直十分満足できます。実は『このレンズ1本さえあれば、とりあえず他のレンズなんかいらないじゃん!』と思わせちゃうくらいメーカー泣かせの優秀なレンズなんですって!
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2-3. レンズ先端から1.5cm近接撮影を実現
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M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PROは、望遠側で撮影をする際、ワーキングディスタンス27cm、最短撮影距離約45cmで撮影することができます。広角時は、レンズ先端から(ワーキングディスタンス)1.5cmの近接能力を実現しました。
この近接能力を存分に活かして、お花撮影を楽しめるレンズです。 -
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高倍率ズームレンズで近寄れるってすごくいい! -
高倍率ズームレンズで近接撮影をしていて、『あれ?シャッター半押ししたのにピピっと鳴らない(ピントが合わない)』なんてことはありませんか?
そんな時はワーキングディスタンスや最短撮影距離が影響していることが多々あります。
少しずつ後ろに下がるとちゃんとピピっと鳴ります。(ピントが合います)
最初から離れて撮ればいいじゃん!って思うのですが、マイクロフォーサーズで近寄って撮影する方法を1度知ってしまうと、お花撮影ではどうしても近寄って撮りたくなってしまうのです。
見たままの姿を撮るならスマホで十分。でももっと魅力あるお花の写真を撮りたいから、やっぱりカメラで撮影したいなって思います。
近寄れる高倍率ズームレンズ M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO は、M.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm F3.5-6.3と比べるとちょっと重くて(その差は約106g)、お値段は倍近くしますが、ご満足いただけること間違いなしのおすすめPROレンズです。